香りと旅の関係|香水が旅をもっと特別にする理由

オーストラリアのシドニーハーバーの景色。広いコンクリートの道を走る黒と白の車、補導を歩く人、道の向こうに広がる湖。 Uncategorized

旅は、人生に潤いを与えてくれるひとときです。

知らない街並み、知らない人、聞き馴染みのない言葉。

誰も知らない旅先で、全く新しい自分になれる。

自分がなりたい姿になるのを手助けしてくれるのが香りです。

今回は、旅行の時にできる香水や香りの特別な楽しみ方をお伝えします。

車窓から見えるシドニーハーバーの景色。

香りと旅の関係① 旅先ごとの香水選び

行き先に合わせた香水の選び方

パリならフローラルやシトラス、モロッコならスパイシー系、ハワイならマリン系、フィリピンならフルーティ系など、行き先の雰囲気に合わせた香水を選ぶと、旅の特別感にどっぷりハマれます!

パリの早朝と夜をイメージした香水もあります。

メゾン フランシス クルジャン (Maison Francis Kurkdjian) 

プティ マタン オードパルファム

グラン ソワール オードパルファム

行き先と香水の産地を合わせるのもいいですよ。

イギリスならジョーマローンを、スペインでロエベを、のような感じです。

メゾンフランシスクルジャンのプティマタンをパリの早朝に着けるなど、その香水が生まれた場所で、コンセプト通りのシチュエーションで纏うというのも非常に贅沢です。

調香師にインスピレーションを与えるものが何なのか、実際にその地を歩いてみることで分かるかもしれません。

旅先の気候に適した香り

どの香りが一番引き立つのかは、その地の気候に左右されます。

日本のように湿度の高い気候では、フローラル(特に白い花)やシトラスのような軽やかな香りが好まれます。オリエンタル系を好む人は少数派です。

湿度が高いと空気が重くなり、香りがこもりやすくなるためオリエンタル系の香りとは相性が悪いです。

また、湿度の高い土地は水の要素が強いのでマリン系やアクアティックな香りも馴染み深く好まれます。

逆に、乾燥地ではオリエンタル系が好まれます。イスラエルのブランドであるサボンは日本でも人気がありますが、オリエンタルな香りも多いです。

ウッディ、スパイシー、バルサミックな香りなどオリエンタル系のものは分子が重いため乾燥地でも肌に長く残っていてくれます。

またこれらの香りは汗や皮脂と混ざることで独特の深みが出ます。乾燥地の環境には持ってこいです。

旅の思い出を香りで閉じ込める

香りは記憶に残りやすいとよく言われます。

その理由は、嗅覚が大脳辺縁系(特に扁桃体や海馬)と直接つながっているためです。

• 扁桃体(へんとうたい) → 感情を司る

• 海馬(かいば) → 記憶を形成する

他の感覚(視覚・聴覚など)が視床を経由して処理されるのに対し、嗅覚は視床を通らずダイレクトに大脳辺縁系に届くため、香りと記憶・感情が強く結びつきやすいのです。

そのため旅先ごとに違う香水を使うと、思い出と結びつきやすくなります。例えばベネチアでつけたジャスミンの香りを嗅ぐと、ゴンドラに乗った記憶が蘇るでしょう。

家に帰ってからも、旅の余韻に浸ることができるようになります!

ディプティック オードトワレ オレーヌ

お土産として香りを選ぶ楽しさ

旅の余韻を持ち帰る方法のひとつとして、お土産に香りのするものを買って帰ることもできます。

京都やインドなど、香りが生活と結びついている場所では、お香がお土産として売られていることがありますよ。

液体物を荷物に入れるのは不安な方は、練り香水やお香をお土産にするのがおすすめです。

練り香水は優しく香ってくれるので、飛行機など人が密集する場所でもつけやすいです。

うさぎ饅頭 練り香水

香りと旅の関係② 世界の香り文化を体験する

国ごとの代表的な香り

旅行先で香水を楽しむなら、その土地ならではの香りに触れることが最も魅力的です。例えば、フランスのグラースで感じられるローズの香りや、インドのサンダルウッド、アラブのウードなど、それぞれの国には独自の香り文化があります。

フランスのグラースでは、世界中の香水が生まれる土壌として有名です。グラースの香水博物館では、香水作りの歴史や香料の成り立ちを学べるだけでなく、実際に香りを試してみることもできるんです。そんな場所で、自分のお気に入りの香りを見つけてみるのも楽しみのひとつ。

インドのサンダルウッドやアラブのウードなどは、深い歴史と文化を持つ香りです。サンダルウッドは、瞑想や宗教的儀式でも使われる香りで、その静かなリラックス感が旅行中にもぴったり。アラブのウードは、エキゾチックで強烈な香りが特徴。アラブ世界の香水店では、このウードの香りを中心にした製品を見つけることができます。

旅先の香水店や香水博物館を巡る

旅行先で香水博物館や香水店を巡ることは、香りの歴史や作り方を学ぶ素晴らしい機会です。イタリアのサンタ・マリア・ノヴェッラやフランスのグラースの香水博物館を訪れることで、その土地の香り文化に深く触れ、香水への理解が一層深まりますよ。

香りは、その土地の雰囲気や歴史を感じる大切な手段。香水店や博物館を巡ることで、旅行がもっと特別なものに感じられるはずです。

香りと旅の関係③ 旅のエッセンスとしての香りの使い方

飛行機や移動中のリラックスに使える香水

飛行機での長時間の移動は、身体的にも精神的にも疲れやすいもの。そんなときに役立つのが、リラックス効果のある香りです。ラベンダーやネロリなど、鎮静作用のある香りは移動中のストレスを和らげ、リラックスした気分に導いてくれます。

例えば、ラベンダーの香りは、心を落ち着ける効果があり、飛行機の中でも安らぎを感じることができます。また、ネロリの香りは、気分をリフレッシュしつつも穏やかな落ち着きをもたらしてくれるので、長時間の移動をより快適に過ごすことができます。

これらの香りを香水として携帯するのもいいですし、オイルタイプやロールオンタイプで手軽に使えるものを選べば、飛行機内でも気軽にリフレッシュできます。

ホテルの部屋を自分らしい空間にするための香り

到着したホテルで、最初にすることの一つは自分の部屋をリラックスできる空間に整えること。そんな時、香りが大きな力を発揮します。ホテルの部屋に香りをプラスすることで、自分だけの特別な空間を作り出すことができます。

ルームスプレーやソリッドパフュームは、簡単に持ち運べて使いやすいアイテムです。ルームスプレーをシュッとひと吹きするだけで、空間全体に香りが広がり、部屋が一気に落ち着いた雰囲気に。ソリッドパフュームなら、香りが強すぎず、ほのかな香りが長時間持続するので、寝室にぴったりです。

例えば、ホテルの部屋にラベンダーの香りをプラスすれば、寝る前のリラックスタイムにぴったり。シトラス系の香りであれば、朝の目覚めが爽やかになり、1日のスタートが元気に感じられます。

旅行中のホテルでの時間は、一日の疲れを癒す大切なひととき。その空間を香りで自分らしく演出することで、より充実した旅行を楽しむことができるでしょう。

きょうの旅先✈️

スペイン – セビリア

セビリアはアンダルシア地方の魅力的な都市で、熱い太陽と美しい白い街並みが特徴です。

ここではフラメンコの情熱が感じられ、オレンジの花が香る街角もあります。

この場所におすすめの香水

アクア ディ パルマ – アランチャ オーデトワレ
オレンジの花の香りが詰まった香水で、セビリアの街並みにぴったりです。フレッシュで爽やかなシトラスの香りが、熱い太陽の下で輝きます。

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